
Emblem Vaultとは何か?その仕組みを簡単に解説
CounterpartyトークンであるビンテージNFTを、OpenSeaやMetaMaskで販売・管理するには、Emblem Vaultという技術を用います。この記事では、Emblem Vaultについて解説していきます。
Emblem Vaultとは?
ビットコインで発行されたCounterpartyトークンは、Openseaでの販売が対応されていません。またEVM互換性もないため、MetaMaskといったウォレットでも使用することができません。
しかし、Emblem Vaultを用いることで、EthereumまたはPolygon上のNFTとして疑似的に扱うことができ、上記の課題が解決されるのです。Emblem Vaultの仕組みについて、簡単に解説していきます。
Emblem Vaultの簡単な解説
Emblem Vault (以下、EV) はNFTのひとつです。様々なネットワークの暗号資産をEVというNFTに格納することができます。イメージとしては、バーチャルな貯金箱NFTを想像してみると分かりやすいかと思います。
EVのNFTを作成すると、様々な暗号資産の入金アドレスが用意されます。そこに暗号資産を入金し、格納していくといった流れです。
また、格納された暗号資産をEVから出金することも可能です。
EV所有者のみが、中身の暗号資産を出金する(秘密鍵を見る)ことができます。ただし、一度でもこれを行った場合、EVの送信や販売ができない仕組みになっています。これにより、流通しているEV内の暗号資産は誰にもアクセスされていないという状態が保たれるのです。
https://emblem.finance/nft?id=327289
上記は、EVの一例です。XCPやETH、BNBなどといった異なる暗号資産がたくさん格納されているのが分かります。それにも関わらず、Ethereumで発行されたNFTという扱いで流通することができています。
この仕組みは、「ラップする」といった言葉でしばしば説明されています。
そして、ビンテージNFT(Counterpartyトークン)の格納も可能です。
まず、Ethereumのチェーンで、EVのNFTを発行します。その後、ビンテージNFTをEVの中に格納すれば、EthereumのチェーンでのNFT扱いにすることが疑似的に可能です。これにより、Openseaでの販売やMetamaskでの保管といった様々な恩恵を受けることができるのです。